ミランのCF補強(2018夏)

さて、早速放置になってしまいましたが、ミランについて。

 

今夏、ミランはCFの補強に一点集中している様な情勢。

噂の挙がった「イグアイン」「モラタ」「ファルカオ」について少し考えてみようかと。

 

1.イグアイン(30歳・アルゼンチン代表・現ユヴェントス所属)

プレースタイル:ストライカー型

わかりやすいストライカーです。

足元のボールをきっちりゴールに決めるゴール職人で、スペインとイタリアの2大リーグで10年連続公式戦2桁得点、イタリアに限っても5年連続20得点以上とコンスタントに結果を残しています。

 

リーグ・チームへの順応:

前述の通りセリエA移籍後は毎年公式戦で20得点以上を記録しておりナポリ時代の最終年にはリーグ35試合出場で36得点を奪いセリエA歴代シーズン最多得点記録を樹立。

ミランの両ウイングレギュラーであるスソやチャルハノールはアシストタイプの選手だけに、チームとしても相性はいいかもしれません。

 

不安点:重要な試合で消える。

一つの特徴として、重要な試合で戦犯になりやすい選手ではあります。

CL決勝で消え去り、W杯でもブラジル大会では決勝で決定機を外し、コパ・アメリカの決勝ではPKを外し、今回のW杯ロシア大会では無得点。

大きな試合では不安の残る選手ではあります。

 

移籍実現の可能性:

クリスティアーノ・ロナウドユヴェントス移籍で大きく出番を減らすと予想されているだけでなく、チームの総年俸を調整する為にも移籍させたい様子。

獲得レースのライバルはチェルシーですが、交渉はミランの方が進んでるようで。

最新の情報では買取義務付のレンタルでの移籍が合意間近とか。

 

 

2.モラタ(25歳・元スペイン代表・現チェルシー所属)

プレイスタイル:万能型

打って良し落して良しの万能型CFです。

高身長と体の強さでヘディングも得意です。

攻撃に関しては苦手、というプレーが特に無く、安定した活躍が望める選手です。

 

リーグ・チームへの順応:

ユヴェントス時代にはイタリアを経験しており、重要な試合でも結果を出しているだけにリーグへの理解力も高く。

ウイングからのクロスにもしっかり対応できるだけに、特にチャルハノールとの相性は良さそう。

 

不安点:シーズン通して活躍した経験が少ない

キャリアでの年間最多得点は2回目に所属したレアル時代。その時は主にベンゼマの控えとターンオーバー要因でした。

高い得点率を示したもののチェルシーではレギュラーだったものの好不調の波がありケガもあって得点数は伸びませんでした。

 

移籍実現の可能性:

チェルシーのサッリ新監督がナポリ時代のエースであるイグアインの獲得を熱望しており、イグアインチェルシー移籍となった場合、ミランのトップターゲットになる可能性大です。

新オーナーのエリオットもより若い選手を望んでいる事もあり、まだわからない情勢。

本人よりもイタリア人である奥さんがイタリアでの生活を望んでいるとの情報もあり、移籍金さえ折り合いがつけば。

 

 

ファルカオ(32歳・コロンビア代表・現モナコ所属)

プレースタイル:ストライカー型

イグアインよりもよりクラシカルなタイプのストライカー。

両足・頭と高精度で得点が期待できる選手。

ポジショニングと飛び出しでプレーする選手でポストワークよりは得点に特化した選手ではあります。

 

リーグ・チームへの順応:

セリエAでの経験が無く、欧州のトップリーグ群の一つ下のリーグでのプレーが多い選手で、リーガのアトレティコでは大活躍だったもののプレミアでは鳴かず飛ばず

よりシステマチックで戦術的なイタリアでの順応には不安が残ります。

ミランではサイド攻撃が主なだけに、連携がとれるかどうかが大きなカギになるでしょう。

 

不安点:年齢

今回の候補の中では最高齢で、感覚と身体能力が特徴の選手だけに長い活躍を期待しづらい選手です。

 

移籍実現の可能性:

ミランとしても優先度は上の2人に次ぐ3番手で、レアルなどからも興味を持たれているだけにち実現度は低めでしょう。

 

 

と、こんな感じで。

個人的には長い目で見てモラタが良いような気もしますが、チームのバンディエラ候補であるクトローネとの兼ね合いや得点に関する期待度も考えるとイグアインが優先度高そうです。

実際交渉も進んでいるようで、クラブ間では大筋で合意したなんて情報も。

 

あとは選手との交渉ですが、イグアインが年俸を落としたがらないでしょうからそこでの折り合いがポイントとなりそうです。